Articulation of the 'central vowel' in the Ikema dialect of Miyako Ryukyuan 宮古島池間方言の中舌母音の調音 En Ja

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15 septembre 2018

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Masako Fujimoto et al., « Articulation of the 'central vowel' in the Ikema dialect of Miyako Ryukyuan », HAL-SHS : sciences de l'information, de la communication et des bibliothèques, ID : 10670/1.7c31jf


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南琉球宮古島の諸方言には,琉球方言に共通して見られる3母音/a, i, u/に加え,中舌母音または舌尖母音と呼ばれる特殊な母音が存在する。この母音(ここでは/I/と表記する)の実態については未解明な点が多く,その音響特徴や調音特徴,名称も含め議論がなされてきた。本稿では宮古島の池間方言話者の男性2名の頭部の正中矢状断のリアルタイムMRI画像をもとに,母音/I/, /a/, /i/, /u/の調音を検討した。その結果,声道の狭めが/a/は上咽頭部,/i/は硬口蓋後部,/u/は軟口蓋部にあるのに対し,/I/は硬口蓋の比較的前方に認められた。これらの話者の今回分析した検査語では,/I/は中舌的ではなく舌先的調音であるといえよう。これに対し,同じ話者の音声のF1,F2の母音図では,/I/は/i/と/u/の中間に位置し中舌母音的特徴を示しており,調音結果と一見一致していないようにみられた。今後検査語数を増やし,この母音の調音・音響特徴の検討を進める予定である。

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